2015年6月30日火曜日

良く話しかけられる 最近…。



何故だろう…

今まで 「誰も近寄るなオーラ」でも 放っていたのだろうか…。
ウェアーはブラックのレザーが大好きで
文字が沢山入ったり派手な色合いのウェアーは好みでなく
フレンドリーなスタイルは嫌いだったこともあるのかも知れません…

独りで走る時、休憩中 話しかけてくる ライダーは そんなに居なかった…。
もちろん、こちらから話しかけるなどしない…。

見晴しの良いパーキングには 夕方でも
沢山のバイクが集まっている
そんな場所に停止するのは 綺麗なトイレがあるからだ…
それ以外は バイクが沢山集まっている場所で停止することはない。

最近、良く話しかけられる…。

山中で信号待ちの時
ハーレーのスポーツスターを駆る人に話しかけられた…。

「 12Rについてお話を聞きたいのですが…」
対して
「…今時のバイクの方が良いですよ…」 と答えた。


ある、道の駅で休憩中 4輪のドライバーから 

「…気持ち良いでしょう…」
対して
「…はい、のんびり走ってます…」
そしたら
「…そんなことはないでしょ これで… タイヤ結構使ってるじゃないですか…」
と言われた。
心の中で そうじゃなくて
(タイヤをエッジまで使うのは ケチなので均等に減らしたい…それだけです)


ある、夕日が綺麗なパーキングで
ゼファー750の人から

「…速いでしょ、コレ…」
対して
「…いやー、乗り手が速くないので…」 と笑いながら答えた。

その時

ちょっと 離れたところで
明らかに20代と思われる若者たちが 談笑していた
カワサキの ZⅠ に 900GPZR に ヤマハのXJR1200
若いのに 古いバイクに乗ってるなぁーと 遠くから眺めていた…。
彼らは帰り支度で ヘルメットを被る前に
私に 軽く 会釈をしてくれた…
対して

私も 軽く会釈をした…。

今まで、そんなことは無かったのに 何故だろう … 

人車ともに 爺ぃーになったということでしょう…。


2015年6月24日水曜日

Ninja H2 …話題満載…



パイプフレーム イタリアブランド車のトラスフレームみたいで 
フレームレスに近いような
モノスィングアーム(片支持) これも現行イタリアブランド車のような


そして 最大の売りと言えば スーパーチャージャー
発売前から話題満載のH2でした。

嫌いではありません…

若けりゃ…




14RはH2より排気量が450cc以上も大きいし…
エンジンも車格も巨大ですし、
メガスポーツの分野において 12Rから始まりすでに15年
熟成の域に達しているはずです。

日本各二輪メーカー4社とも だいぶ 以前ですが、 30年以上前位にも 
過給機(ターボチャージャー)ユニットエンジン搭載モデルを世に送り出しています…。
但し、短命に終わったようです。

昔に比べ 今は細かくまとまり リスクを極力避け 
効率の良さを求められている時代ですが、

今度こそ この過給機搭載エンジンに挑み継続して欲しいですね…
試みを最初にすることは 立派だと思います


過給機といえば、ついつい 高出力や速さが目的だと思われがちですが、
今は 小さく軽いエンジンへとダウンサイズを可能にし、
省エネ貢献至上の為の過給機がほとんどだし…決してそれも悪いことではないですが、

その中 良くこのようなモデルを送り出したもんです…。


乗り難いとか
使えないとか
コーナーリングに向いていないエンジンとか
公道では無用の長物とか
誰も手懐けることが出来ない加速…
とか

そんな小理屈は無し… 

kawasaki ヤンチャ全開












2015年6月17日水曜日

走る 曲がる 止まる そして初心…

梅雨の合間
夕日が落ちる前に
軽く 近隣の山路を走り…


にて
足元全般のOH パーツ交換 前後足回りのバランス調整をして頂いたことにより
ちゃんと動く足回り
握りの力加減でちゃんと効くブレーキ

これだけで、なんと心強いことか…。

ブレーキ単体だけ、しっかり効いたとしても ダメだったはずであり
 それに 応じたバランスの取れた足腰の強さが 有って
初めて 怖くないブレーキングが出来ます。

バイクをサイドスタンドから垂直に起こした時点で
フロントのインナーチューブは 僅かながら スーッとアウターチューブに吸い込まれ
リアもスーッと沈み込みます…

手で押して幾分固いかな思われる フロントサスペーションですが、
路面の小さな凹凸を十分に吸収してくれ ブレーキング時はグッと踏ん張り
減速時 無用な挙動も無いので 
素直にコーナーリング姿勢に入れ 一連の動きが とてもスムーズになりました…。

逆に 若干柔らかいかな…と思われた リアサスペンションは
乗車時でも 加速時でも
決して尻下がりに成らず バイク全体に掛かる重力を10とすれば
前部5 後部5 に近く
バイク全体が低く身構えられ、
猫の足のように路面の小さな衝撃を吸収しながら 
しなやかに路面を捉え 接地感が増しました。

陽が沈みかけた 山路にて
うねっているような大きな轍(わだち)に気付かず
若干のバンク体勢のまま結構な速度で斜めに通過してしまいました…。
全く 心の準備が出来ていなかったせいか
轍(わだちの大きなうねり)を乗り越え時
オッと思うほど突き上げ感があり、 
バンクしている車体が一瞬起き上がりかけたのですが、
車体は最低限の挙動で お釣りが来ることもありませんでした。
以前だったら、私のお尻が跳ね上がっていたことでしょう…。
理想的な猫足です。

まだ、まだ、煮詰めるための微調整はあると思われますが、
とりあえず
また、楽しく乗れそうです



梅雨の合間に 済んだ空
夕日が沈む前、 
山々の路を走りたくなったのは 久しぶりです…。

初心に戻り 綺麗に走ることから…
また、始めようかと思います…。
この12Rが手元に来た頃のように…。 


 

2015年6月9日火曜日

メンテは足から …12R 足回り治療 …

梅雨の時期
木々の緑も一層深まり ぐずついた天気が続いています
その合間の曇り空をみはかり

治療中の12Rの退院のため
隣の県まで 引き取りに向かいました

お店の前に行くと 次期入庫のバイク
ここで 治療を受けたバイクの
持ち主たちが談笑中でした…。

治療が終わり なんとなくスッキリした感じです…。

戸惑うほど 乗り味が変わりました…。

驚くほど効くブレーキのレバーを引き
手で押さえても 固め かなと思うフロントサスなのですが、

走り出すと 見事に路面の凹凸を吸収してくれます。

グリップとシートに伝わる 路面の感触が 今までと明らかに違います…。
小さな凹凸にタイヤが追従しているのが 鈍感な私でも分かるほどです。

プラグを変えたせいなのか
綺麗になった エアークリーナーのせいなのか
それとも久しぶりに乗ったせいなのか
エンジンの吹けがとても良いです…。

2番シリンダーのプラグが完全に緩みオイルがそこから漏れていたらしいです。
(おそらく プラグホールがプール状態だったはず)
ただでさえ、フレームとシリンダーヘッドの隙間が無い上
イグニッションコイル式のプラグキャップが使われ
配線などのカブラーでまったく見えない部分です。

この日
 普段、良く走っている ヘアピンが続く 九十九折りの 森林豊かな山岳路を
帰路に選択しました。

最初は 良く効くブレーキに戸惑いましたが、
 路面の小さな凹凸への追従性が良いせいか
バイクに任せで 実に気持ち良く 走ることが出来ました…。
前後ともタイヤの接地感が違います
踏ん張り感も違います。
だからと言って 
ごつごつした硬さは無く 安心感も違います…。 


足回り治療 
入院時からの経過

積算距離 81500km
入院日 5月10日
乗ってもらい 足回りへの説明を聞く
治療期間 4週間 
部分的な治療で無く全体のバランスをリセットしなければ、
意味がないということを理解します。

あ、という間に丸裸にされ 吊るされます…。

 

Fフォークは完全分解されます。

ここから 徹底的な磨き作業が始まります
減衰バルブのケバの処理 各シムの磨き
スコープで確認しながら丁寧な作業は続きます。
減衰効果を出すためには より良いオイル流動が必修です…。


バネの巻き数 内径 外径 長さ から ひと巻当たりのばね圧を計算し 
数値を出し、データーを記録します。

リアサスのリザーバータンク内はゴム袋(プラダ)があり そこに窒素ガスが入っていおり
その ゴム袋の圧力で リザーバータンクに流入してきたオイルを押し戻しています。

前後サスペーションのバランスは感覚でなく 最初は数値で決めるという説明を受けます。
ブレーキ キャリパー ピストンの徹底した磨き
ブレーキパットがスムーズにスライドするように パットの台座まで磨かれていました。
そこまで やらなくても…と 思わず言いそうでした。
地味な作業は続きます…。

それは それは 綺麗に磨き込まれた ブレーキ回りと
組み込むを待つ Fフォーク一式
Fフォークのメインスプリングは距離も走っているので交換です。
しかし、
12R用のメインスプリングはすでにメーカには無く 14Rのスプリング改を組まれます…。

その後、スィングアーム
リアサスリンク回り
特に リンク回りはニードルローラーベアリングの固着
グリス切れ等への作業

また、

ステムシャフトへの砂利の付着…
ステムアンダーベアリング摩耗 レースへの打痕… 

15年という歳月の経年劣化を受けた 足回りのパーツ交換 
及び グリスアップ等による潤滑促進 



今回 

 特にリアサス リンク回りに関して
やらなくてはいけないと 分かっていながら
動いているから 良いだろう 異音がするわけでもない…。
もう、距離も結構いってるので 最後までこれで我慢しよう 等と
自らに都合の良い考えで、とうとう こんな状態になってしまったことに
深く 反省しました。

自ら 気付かず
他人に指摘され 初めて知った潤滑性能低下 作動の渋さ
典型的な状況でした。
実に恥ずかしい限りです…。

幸いだったのは
朝駆けメンバーの仲間が 不具合を指摘してくれたこと
そして その仲間たちが 足回りのスペシャリストを知っていたこと
そして
そのスペシャリストたちが 親身に治療してくれたこと

足回りに詳しい作業所だということは 
以前から話に聞いていたことだし、
実際 会って話せば すぐに分かりました。

やらなくてはと思っていた 
足回りのバランス等など コアな面で迷走していただけに
決心が着いたことも
良かったと思いました。

この部分は 設備や特殊工具 
豊富な知識が無いと 自分じゃ 出来ないところです。

だからと言って 信頼できるショップも無かったし…

いずれにせよ
足回りの最低限のリフレッシュは遅かれ早かれ 
しなくてはいけなかったのです。

ホントは もっとお金をかけて やりたい箇所もあったのですが、
家族の手前 そうそう バイクばかりにお金は掛けられないし
今回 最低限のメンテです…
 いずれ煮詰めていくところもあるでしょうが、とりあえずですね。

シール類は SKFキットが組まれています…。


そこまでやらなくても

「こんな小さな作業の積み重ねを丁寧にして ようやく良い結果に繋がるんですよ…」

Bilanci

は 
このように言います
この言葉だけで ここに入庫する理由は十分でした。

12R退院日 クラッチピンの摩耗や 
チェーンが ひとこまだけ 動き悪いことを指摘されます。

「一応はそこにも手を加えていますが、それで馴染めなかったら
交換してください…」

「パーツ等 は直接 こちらに送るなり 持参してもらって良いので…
ここで、交換作業はしますので…」

「タイヤも直接 ここに送ってもらって良いですよ 組み換えしますので…」

ここは
バイクを売ったり パーツを売ったりするショップではありません…。
独自の計算式で前後のバランスを追及し 独自の潤滑ツールを駆使し
調子の悪い 迷走している足回りのセッティングに対して
真剣に向き合い 的確かつ丁寧に対処しくれるところです。

誰だって 
どんなに経年しているバイクだとしても 愛機を 乱暴に扱われたら嫌ですよね


ここは 人に勧めることが出来ますね…。


2015年6月5日金曜日

12R 良い感じになったそうです…。…bilanci





画像が隣の県から送られてきました。

「良い感じでした」と 入院先から連絡がありました。

最初、このバイクに試乗してもらい
bilanciの主治医お二方の感想は これは良くないということでした。

私自身が 鈍感で下手っぴ だということもあり
これと言った大きなトラブルが無かったせいか
走ってばかりで足回りの検診を怠りました…

これで、12Rに 乗る期間が少し伸びたようです…。
新たなプラグも入り(純正は白金2極プラグ これは4万キロ目安で寿命)
何故か 嬉しいです。

この状態で様子を見ながら
いけると思えたら、 
足回りのグレードも検討したいと思います。

今回 bilanciさんで検診治療して頂き 一番の収穫は
色々なことを思い出させてくれたことです。

スチール素材だと思っていた円柱形のアッパーカウルステーがアルミ素材であることや
Fスプロケットカバーが分厚い樹脂製など
初めて知りました。
当時としては 各、構成パーツに贅を尽くし、
12Rは至るところに 軽量マグネシウム合金が使用されています。
以前ガスケット(パッキン)交換でシリンダーヘッドカバーが外された時
カムシャフト全体が さらに頑丈そうな補強プレートで覆われていたのを見て
他のバイクとは違う と 思ったことや
また、シリンダーヘッドカバーまでもマグネシウム合金であったことなど…

精度が無い を 強度や素材で補う

あー、世界のホンダ に 対して 村のカワサキ か なんて言葉を
思い出しました。

15年前 そんな カワサキというメーカーが
本気で 公道世界最速に挑み  
出来得る限りの技術と素材を惜しみなく投入し
独自の発想が 山ほど盛り込まれています…
そんな
熱い想いから生まれきたバイクだったということを…
忘れていました。

今まで飽きなかったのは
そのせいなのかも知れません。

Bilanci の 真似は 到底出来ませんが
出来るなら このバイクのコアな部分まで 自分自身の手で
触ってみたくなってきました…。







2015年6月4日木曜日

ブレーキ ピストンの 揉み出し って…


よくネットなんかで
フロントキャリパーを外し
揉み出しといって

ピストンをピストンプライヤーでグリグリと引きずり出し
シリコングリスなどを塗りながら
出したり 押し込んだり 回転させたり しているのを見かけます…。

この作業は果たして正しいのでしょうか?
昔は正しいと思っていたのですが
でも今は

個人的には否じゃないかと … 

バイク乗りの性なのか 自らのバイクを少しでも綺麗に保ちたい
ブレーキパットなんか交換する時
ダストの汚れに 我慢出来ず 掃除をしたい
と 思う気持ちは分かります…。

しかし

私も 一生懸命 ブレーキの良いタッチを出したい一心で 
ピストンが少しでもスムーズに動くよう その昔 試行錯誤した経験があります。
この時は結局 ローターの歪みが原因だったのですが、

ブレーキキャリパー内のオイルシールは
新品時、ブレーキフリュードに浸すと 膨らむという性質は周知だと思います。

オーバーホール時 抜くのが とても堅かったピストンも
入れる時は 例外無く 指でスムーズに挿入できます…。
オイルシールの入り口を通過したら スーッと入っていきます。

ブレーキフリュードに浸してセットしたオイルシールは
 しばらくすると その性質で膨らみ
キャリパー内のピストンを しっかりと くわえ込みます…。
挿入するとき あれほどスムーズに入ったピストンも
その後 動きが堅くなっています…。


私のブレーキは TOKIKO製のひとキャリパー6ポットですが
ピストンプライヤーでグリグリすると
堅く動きの悪いピストン と スムーズに動くピストンがありました。
なんとかして すべてのピストンがスムーズな動きになるよう
その両方の動きを ブレーキレバーを引きながら比較したことがあります…。
ブレーキローターが歪んでいることにも気付かず
その当時は ブレーキピストンの抵抗を少しでも減らすことしか
考えてなかったのです。

結果

スムーズに動くピストンの場合
軽い圧で簡単に出てきますが ピストンは出た位置のまま戻らず出っ放し

堅い動きのピストン場合
 圧を加えると 出ようと少し動くのですが
レバーを戻すとピストンは元に戻ります。さらにレーバーを引き強い圧を加えると
ピストンはニューッと出て レバーを戻すと ほんの少し戻ります(わずかに引っ込む)…。

私は 素人ですので
どちらが 正しいのか分かりませんが、

オイルシールの応力という点では
もしかしたら 堅く動きの悪い ピストンの方が
正常作動ではないだろうかと その時 思ったこともあります…。

量産車は出荷状態で 耐久性を重視している.
皆が皆ブレーキのメンテを神経質にしている訳ではない
メーカーにとって最も安全機関であるブレーキは
消耗部品の交換は簡単に出来るが
さらに コアな面に関しては少々メンテしなくても
性能を維持出来るようにしている。
(最高性能の短期維持ではなく普通性能の長期維持)

スムーズにすべてのピストンを動かすには
精度の良いキャリパーが必要になってくる
しかし
一連の動きをスムーズにするには
メンテナンスサイクルもバーツの交換サイクルも短くなる。

オーバーホール時 ピストンを抜くと 動きの悪いピストンには
オイルシールのブラックマークが付着しています。
これは、
オイルシールの膨らむ性質で しっかりとピストンを包み込んでいた
証ではないかと 思ったほどです…。

ブレーキピストンは
油圧の力を借り強い力で ローターに圧を加えるため
少し動けば良いのであり ローターに圧を加えたピストンは
レバーを戻せば オイルシールの応力で ほんの少し戻る(引っ込む)
そのためには 
ピストンの動きが少々堅くても 「戻り」の応力を効かせるための 
抵抗は必要なのでは…とも思ったりすることもあります。

したがって
独断と偏見なのかも知れませんが 
人それぞれ考え方はあると思いますが

揉み出しのみ作業
 特に
ピストンをグリグリと回転させブレーキピストンの抵抗を減らしても
せっかく馴染んている オイルシールの応力を破壊することに
なるのでは…と思ったりもします。

だからと言って 放ったらかすと
ピストンが固着して 戻らなくなることもある
以前、
引きずっているのに気付かず リアブレーキオイルが沸騰しスカスカになり
キャリーパー外してみれば ピストン固着…出たら出っ放しどころか
びくとも動かなかったことがありました…。

グリグリするぐらいなら いっそのこと
フルオーバーホール作業までした方が良いのではないでしょうか


そう思っています。

過去のブレーキ関連記録


2012年4月ブレーキ シール類交換

2012年4月ブレーキ不調はエア噛みではない

2012年4月 結局この時の対処では全然ダメだったということ


使用頻度は少ないので 安価で良いと思い
ピストンの揉み出しは これを使ってました。
注意点は結構強くロックが効きます。

ブレーキピストンロッキングプライヤー STRAIGHT/19-9870 (STRAIGHT/ストレート)





2015年6月2日火曜日

プロフェッショナル…bilanci




プロフェッショナルと言われる 第一条件は

仕事の速さである…。

掛かる時も あっという間に丸裸にされたが、

装着も早い…


本日 画像が送られてきた
一昨日に行った時は 足回りの仮止め状態だった
バッテリーも
ハーネス類のカブラーやギボシなどは外された状態で、
エキゾーストパイプもマフラーもタンクも
すべてのカウルも
なーも 付いてなかった。

ちょうど 面倒なプラグ交換最中だった。

ホント 組み立つのだろうかと思うほどだった。

まして、12Rに係りきりでもなく
ハ-レーも作業中だった…

10Rのジェネレーターの交換もしていた…
ここは電気系統に関して、敵う相手は居ないかも知れない
なぜなら 本業が電気技師だから…。

オーリンズリアサス装着待ちのバイクもある
( 一旦足回りをノーマルサスでOHリセットし本人好みに微調整し
そこで、初めて最適なオーリンズサスのバネを選択し装着するということなのか)


当然、ここの職人さんは これが本業でない

つまり

プロフェッショナルでは無いが 足回りのスペシャリストとでも
言った方が良いのか

結果がどうであれ
今までの作業の流れや丁寧さを この目で見てきただけに
そう言わざる負えない…。

根気と正確な計算と 集中力… まして 無駄なお喋りなど全く無い
真似をしようにも 絶対に出来ない。


12Rの アッパー サイド の カウルを脱着したり 取り付けるのは
慣れた人でも大変なはずだ…。

持ち主ですら…さーて やるか と気合を入れないといけない。

そして

ここからが、実際走ってみて 足回りの調整が始まるようだ
今までの 地道な作業は 正確な調整のための下準備だったのだろうか

流石ですね…。






2015年6月1日月曜日

量産車二輪の ノーマルブレーキ…と 雑感

実に気持ち良かった



久しぶりに この場所を走った(東脊振)

つづら折りのヘアピンのコーナーが続く山路
時は 夕方
ヒンヤリとした山の空気が人車共に包んでくれる

12Rの治療先からの帰路だ…。

セローは
軽快なエンジン音を響かせながら 実に軽くコーナーを熟しながら
変幻自在に走ってくれる

スピードメーターのデジタル表示を見ると
「 おッ と いつの間に… 」 
ついつい開け気味のスロットルを戻す
転ぶ気がしない…。

セローはわずか馬20頭そこそこにも関わらず エンジン特性が良いのか
急な登坂も楽々ギアが繋がっていく…。

シングルディスクローター 片押し ツーポット という 一見貧弱に見える
フロントブレーキも 軽い車体のせいか 下りのコーナーも怖くない
サスぺーションが柔らかいのだが コーナー直前でブレーキングすれば
グッとフロントサスが入り そのまま車体を傾け ブレーキをリリースと
同時にスロットルを開ければ クルッ と向きを変えてくれる…

最近、ブレーキパットを変えたが 実に汚いブレーキ回りだった
パットを入れるためピストンを押し戻すのに一苦労だった。
その時、せっかくマスターシリンダーの蓋を開けたので オイル量をチェックした。
オイルも汚れていたが、

それでも カチッとしたタッチで効くのだ。

あるタイヤ専門店の人がこう言った。

数々のバイクのタイヤやホィールを見てきた人だ。
本人もサーキットでレースを趣味にしている。

「量産車のノーマルブレーキは、あまり扱わない方が良いかもね 悪い結果例が多いよ」

十人十色 様々な人たちがバイクに乗っている
皆が皆 几帳面にメンテナンスをしているわけではない
通勤などの実用性も考えてあるはず。
特にブレーキなどは 安全面で非常に重要なツールであり、
メーカーは その辺を熟慮し 出荷した段階で
消耗するパットのみは簡単に交換できるようにしているが、
その他は 半永久的に使えるようメンテナンスサイクルは長く 
ほぼ、ノーメンテナンスを前提にしているように思える…。
つまり コストとブレーキ性能と耐久性とメンテナンスサイクルのちょうど良いポイントを
メーカーは考えているように思う…。

そして more performance を 求める人は
スムーズに動くブレーキピストン回りと それに対応した精度と強度のある箱となるべき
キャリパーを選択する。但し 最高性能と引き換えにメンテナンスサイクルは短くなる。

足回りだけでも より良いパーツを求めれば切り無く無尽蔵に費用が掛かる。
やるなら バイク購入からノーマルの乗り味を知り すぐの段階が最適だろう。

残念だが 積算距離的に
もう、私の12Rは 時 すでに遅し のような気がする。
消耗品の交換と清掃(OH)をし 様子を見るしかない…。

スズキのGSX1400に 15年位乗っている友人が居る
距離はあまり走ってないかもしれないが
私の12Rと同じ TOKIKO製6ポットのキャリパーが装着されている…。
当然、マスターシリンダーもノーマル
パット交換時の掃除やブレーキフリュードの交換位はしたこともあるかも知れないが
オーバーホールなどしていないだろう…
しかし、
ブレーキレバーを引くと カチッ とした タッチだ。

また、古いカタナ1100が うちに来たので ブレーキレバーを引くとカチッとしたタッチだった。
こんなことを言ったら失礼だが とても汚いカタナで整備などしていないのでは
というような車両だった。

良く遊びに来る ロングスィングアームのZX12Rが居るが
ブレーキレバーは引くと 同じTOKIKOながらカチッとしたタッチだ。
ブレーキOH 「効けばよい」そんなタイプの人だ。


また、今まで
わたしが過去に乗った リッターバイクも ブレーキのことなど気にしたことも無かった。
ブレーキパットが減れば変えるだけだった…。


治療中の12Rは 腕利きの職人たちが一生懸命OHしてくれたにも関わらず
セット段階で カチッとしたタッチにならない スポンジーなタッチは良いとしても
タイヤを回した時 若干の引きずり感が出ていた…。
フロントは新品のブレーキパットを入れた訳でもない。

ま、コアな部分まで詳しい作業場なので
良いあんばいでやってくれると思う…。

しかし、何故だろうか… 
メンテをしてないようなブレーキのタッチがカチッとしているのは 
OH等のメンテでスポンジーになるのは…
出荷段階のノーマルブレーキ全体の精度が足りないからなのか
ノーメンテ用に作られているのか
強度的不足でキャリパーが開きでもしているのか
スムーズな作動や、繊細なブレーキタッチより、
制動力と耐久性に比重を起き 開発しているのか

距離を走った古いバイクに多くは望めないが…
とても 考えてしまう…
バイク全体もかなり 弱っているということだろう…。 
金属や樹脂 パッキン等の経年劣化は 何も足回りだけではない。
8万キロオーバー それも12Rというバイクで 
当然だと思う…。

シリンダーヘッドからはエンジン停止状態でも
自然とオイルが漏れていた…拭いても 少し経つと また漏れている。
ヘッドカムカバーのパッキンを変えなければいけない。
(また、すぐに漏れるのは分かっている。
過去1回交換しているが1万キロも走ったら少しずつ滲み出した。)

次は…どこが… 
電気系統なのか ギアミッションなのか…その時はその時と開き直るだけだが、
乗り手共々 もう若くないということを自覚しないといけない。

数十年バイクに乗り続けて 様々な症状のバイクを見てきただけに
そろそろ修理地獄という窯の蓋が開く頃だと分かっている…。
12年乗り続けたバイクだ…
そして ここ4年余りで5万キロ 休日のみ使用で走った
乗り辛いバイクだからこそ 飽きずに乗り続けることが出来たのかも知れない

実際に12Rは 何故なのか楽しかった…。
ホントに楽しいバイクだ。

最近色々なバイクに試乗する機会があり
今時のバイクがどれほど良いのかも分かる 工業技術の進歩は日進月歩だ。
見た目に個性が無いのは否めないが ミドルクラスに興味がある
勿論 買い足しだ。
腕力が弱いので
倒した時 独りで起こすのに一苦労するようなバイクに食指は動かない

とりあえずだが、12Rは持って置く
このエンジンと足回りで
後2万キロ+6千キロ走りたいと思ってるが、
どうなることやら…

間違い無く言えることは
自分でバイクのメンテナンスをすることは 楽しい作業であるが、
所詮素人だ…ということ
コアな面まで詳しい信頼出来るプロに 定期的にメンテナンスを
してもらうことだ…

今回 
という、作業場に 12Rを預けたことは この上ない選択だと思う…