2012年4月21日土曜日

6ポットブレーキキャリパー エア抜きに苦労


リアブレーキリザーバータンクの蓋を開けるためには ここまで外装を引っ剥がさないといけないんですよねぇー 12Rは…。

今回 アッパーカウルにヒビが入ってしまったので、その交換ついでに
ブレーキオイルシールとダストシールを交換
アッパーカウル高いですよね 部品代だけで67000円です
おまけに フロントのシール類 ブレーキパットも25000円位 部品代だけで掛かりました。
(シール類の交換は 友人のバイク屋さんから とても勧められ かなり以前から部品を
取り寄せていたようです(笑) )

10年以上使用していたキャリパーを割る(4個のボルトを外して分解)などという作業は、経年における歪み等を考えると やらない方が良いという 友人であるバイク屋さんの意見を尊重…。

12Rは一つのキャリパーに6つのピストンがあります。 左右二つのキャリパーで計12個のピストン 12個のピストンX2個(オイルシールとダストシール)のシールで計24個のシールを交換しなくてはいけません。

そこで、キャリパーを割らずに なんとか バイク屋を営んでいる友人にアドバイスを受けながら シール類の交換してみました。

私の受け持ちはキャリパー ひとつ分 まず、キャリパーを外します。(この時、ブレーキホース連結部分のワッシャーの向きを覚えておくようにと…指示されます。)

ピストンは固着しています。どうせ、シール類は交換するんで、ピストンツールを使い グリグリと 抜き取ります。汚くなった ピストンを一つ一つ丁寧に拭きあげ ピカピカにしていきます。

キャリパー側の シール類が入る溝も 傷が入らないように 竹串(爪楊枝でも良いと思います)で掃除します。

ブレーキフルードに浸しておいた新品のシール類をキャリパーの溝にセットしていくのですが、割っていないキャリパーの隙間は限られています。 

厚みのあるオイルシールは コツを掴むまで 中々入りませんが、少し頭を使えば簡単に入ります。(シールを指で押さえ楕円にし、爪楊枝等でシールの一部分抑え そこを始点に指でなぞれば入ります) ダストシールは薄いし  ピストン室入口の溝なので問題無く入ります。

キャリパーの取り付け 友人のバイク屋さんと
エア抜き作業を行うのですが、エアが完全に抜けません。
コンプレッサーを使い バキュームブレーキフリューダー等を使ってもダメです。
手動で通常エア抜き作業をするのですが これもダメ… 
キャリパー本体を外し 色んな方向に向にけプラハンで叩いて 
エア抜き用のブレーキフルードスクリュー側にエアーを移動させるという荒技…。ダメです。
エアー噛んでるようなタッチは 気持ち悪いですよね

いつまでも バイク屋の友人に甘える訳もいかず 12Rを自宅に持ち帰り ここからは自分で考えようと決断しました。

叩いてエアーをエア抜きスクリューあで移動させる そんな助言だったのですが、
考えてみると ピストンが収まる部屋が6つもあるわけで、その各部屋が ブレーキフルードの通り道である小さな穴で連結されているわけですから 一番低い位置にある部屋のブレーキフルードに混入したエアーは、いくつもの関所を通り抜けなければいけません。いくら叩いても よほどの偶然が重ならないと 難しいと判断しました。

そこで、対抗6ポットキャリパー内部の構造 特に キャリパーは二分割に割れるようになっている訳ですから二分割されるキャリパー内において どのようにブレーキフルードが通っていくのかを知りたくなってきました。 なんとしても わずかに残ったエアを抜きたいもんです。

そこで、とても参考になる動画がありました。
この動画のように ここまで綺麗にするつもりはありませんけどね…






6つのピストンが均一に出るようにするほど根気はありませんし、ブレーキピストンなど2mmも動いてくれれば良いと思っています。

要はエアが抜ければ良いのです。

上の動画を見てみると 真っ二つに割られたキャリパーをつなぐブレーキフルードが通り抜ける穴は、 1箇所 それもキャリパー上部にあるだけです。そして マスターシリンダーから送り込まれるブレーキホースもキャリパー上部に位置しています。
これでは 一番下の位置にあるピストン部屋のエアが抜けきれない可能性は大いに有り得るはずです。

カウルを外したついでに、リアブレーキのシール類の交換をしました。フロントに比べたら とても簡単なので、マフラーを外して ブレーキホースを着けたまま出来ます。片側一つ 計2個のピストンしかないので通常のエア抜き方法で充分ですね。エア抜きのフルードスクリューは各ピストン部屋に付いているので確実にエアーが抜けます




リアのダストシール と オイルシールです…ダストシールがはみ出していたのは かなり前から分かっていました。
摩耗が激しく、フルードが沸騰し スカスカになったこともあったし、時間が無く間に合わせでバイク用品店でブレーキパットを取り付けてもらった時に、ダストシールの痛みを整備担当者が教えてくれたし…。



上の工具は ピストンを引き出すためのバイスプライヤーです。今回 アッパーカウルにヒビが入ったので その交換ついでにした作業です。

問題はフロントですね
だぶん、6ポットキャリパーの扱いに慣れ、経験豊富な人であれば、もっと簡単にやるのかも知れません。

今や 使われていない6ポットキャリパー 正直、4ポットキャリパーに変えようかとも思いましたが、
出来るだけ 12Rをオリジナルで保ちたく費用ももったいないので、 仕事が終わり 毎夜作業をしました。 今月はオイルシール一式 フロントブレーキパット(純正) アッパーカウル エンジンオイル オイルフィルター その他諸々で10万円程度12Rに費やしています。

でも、結構楽しかったです。 

この後、300kmほどのツーリングに出掛けたのですが… 

PS
やはり、フロントブレーキ 微妙ですねぇー 
こりやーエア噛みではないような気がしてきました。
ピストン外して 一からやり直しをしてみたいと思います。








3 件のコメント:

  1. 初めまして。

    私も12Rを所有しています。
    走行距離は4400キロのA型で、乗るよりも倉庫に眠っていることが多いです。

    自分の場合ですが、
    先日、半年ぶりに、倉庫からバイクをだして久しぶりにバイクに乗りました。
    その時に、左右のディスクの温度差に違和感を覚え、初めにブレーキのひきずりを疑い自分でブレーキのピストンの清掃とグリスアップを行いました。
    そのあと試運転した時に走行時にブレーキレバーがフニャフニャになりブレーキのひきしろが大きくなる現象が起こりました。

    原因は、ブレーキディスクの歪みでした。

    きっかけは、フロントタイヤを交換しようとした時にタイヤを前から見てホイールを空転させた時に片側だけ酷くディスクが歪んでいる事に気付きました。

    近所のバイク屋の話によると、大型バイクに希にあることで転倒やサーキットで過酷な乗り方をしてない場合でもコーナー等で段差に乗り上げたり、落ちたりディスクに負担が大きくなる状況の時に歪が発生しやすいそうです。


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    1. アドバイスありがとうございます。

      アドバイス有難うございます。レスポンスが遅れました。
      まったく 同じ状況ですね…
      引きずり感は無いにしろ ブレーキキャリパーの掃除は大事ですよね

      少しですが ブレーキディスクプレート歪んでます
      おそらく レバーの引きしろが大きくなったのは 歪が原因だと思います。

      ディスクプレートの交換を予定しています。

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