2015年5月16日土曜日

12R…入院 そして 反省 


とうとう…
いや 当然のことだろう。

走行距離 81500km

ステムまわり
その他
足回り全般のオーバーホールのため
12R 入院

この辺は 流石に経験豊富なプロの手でないと
Can not

吊されています 12Rの複雑な腹回りには各寸法の角材4本 丁寧だ。


増して
素人にとっては億劫な作業でもあり、知識も設備も無い…。

思えば、ここの所 バイクにおかしな挙動が起きていたのは否めない

楽しく 走れない…
コーナーが 怖い… そして重い。

適当に 減衰とばね圧の調整で誤魔化して来た…
ま、タイヤもエッジまで使ってるし 良いと思っていた。

バイクの老化より
私自身の老化現象だろうと 勝手に決め込んでいた…。

視力も落ちた
筋力も落ちた
反射神経も落ちた
体力も落ちた

体重だけが
10年前に比べたら10kg上がった

ステムに 引っ掛かりやガタが有るわけでもない
リアサスも動いている へたりが出て乗り心地も良くなった…
BMWのバイクなんか あんなに柔々の足回りなのに 
素晴らしいコーナーリングをするではないか
すべて、乗り手が悪いのだ。
などと 
自分に都合の良いよう 勝手に決め込んでいた。

ただ、
実際に バイクの足回りの動きが良くなったとしても
乗り手の悪さは変わらないだろうけど。

速いとか 遅いとか
コーナーリングが どうのこうの とか
ホントはどうでも良いことで、
ただ、ただ
自分の愛機に対しての申し訳無さの方が大きい

ほんの ちょっとで良いのでの以前のように楽しく走って欲しい
下手くそな乗り手で すまないが…。


指摘された…
それも 腹が立つほど的確に…

朝駆けメンバーの一人に乗ってもらって
「 あれ、 これ ステム まわり おかしくありませんか?」
に対して 私は
「 いや、ステアリングが切れ込むのは タイヤが減ってきてるからだろ…」

… 愚かな返答を

もう一人のメンバーは
「 なんか フワフワしてますね 」
に 対して こちらには 腹の中で
「曲がり易いように フロントのプリロードを極力緩め 減衰の圧を抜いてるからじゃ」
など…と

自らの愚かさを後で知ることになる…。

なんせ
81500キロ走ったバイクだ…。
フロントサスはオーバーホールを一回しているが
リアサスに関しては 何もしていない…

今 12Rは
遠い 隣の県で
信頼できる 朝駆けメンバーに紹介された お医者さんに預けている。
入院期間 4週間 … 
ここに行き ここを知れば期間云々など指定出来ない
それほど 徹底的にやるのだろう。
ストリート用 レース用 ハーレーダビッドソン すべてのバイクに適応
知識と経験に裏打ちされた 一番 大事な自信が ひしひしと伝わって来る…。

精密検査の如く 骨折した患者が足を吊るされているように
12Rは吊るされ
フレームとエンジンだけの状態…

この部分は この際 汚れを落とす…。

フロントフォークは その内部までバラバラになり
すべての シムや減衰バルブの バリ取り 面出し…ほぼ鏡面まで
時計屋さんが精密作業をしているが 如く
マイクロスコープを使って作業していた。
新車であっても オイル流道に問題があれば
遠慮無くドリルで小さなホール加工する。

減衰バルブや各シムの面出しは 減衰調整の効果をよりてきめんに出すため…
リアサス リンク周りのオーバーホール
サスペーションのオーバーホール
ステムのベアリングとレース(砂噛んでいた)

それから
ブレーキキャリパーのオーバーホール
恥ずかしながら 私の素人作業の修正でもある

パットの動きがスムーズになるようオイルストーンで磨かれていた。


とにかく丁寧なおかつ詳しい
腕の良い職人とはこういうことだろう。

ここなら、間違いなく人に勧めることが出来る

オーリンズがどうのこうの
プリロードがどうのこうの
足回りのセッティングがどうのこうの…

などのうんちくは

一切 恥ずかしくて 言えなくなる

ここで、組み上げられたダエグに試乗させてもらったが
まるで、250ccの車両に乗ってるような軽さだった。
すべての操作が軽い… 乗れば分かる。



今後、例え 新車を購入しても ここに持ち込み再診察して貰った方が
いいのでは…と思うほどである。

お店の紹介みたいだが、

12Rを預けている主治医は 派手なお店で無く
どちらかというと 控え目な 研究所みたいであり
見た目など気にしてない 二人の腕利きの研究員が作業している…
いや
見た目も いい男だ(内容があるので そんなに見える)
「こんな小さな作業の積み重ねをして 初めて結果が出るんですよ」
良い言葉だ。


知り合いが言った
「普通のバイク屋でも やろうと思えば出来るが 商売にならないから そこまでしない」

対して 私は
「 一度 行って 自分のバイクを預けたら分かるよ 」

と、思った。


Bilancia
 ↑
今、ここで12Rは治療を受けています。
(このHPらしきものも ここでバイクを施術してもらった人が
皆に知ってもらいたいために作ったものです)

予約要であり
誰のバイクでも診てもらえる訳でもないし、
足回りのバランスを最優先しているとのこと

ぶら下がりのオーリンズを使用して乗りにくくなったことはありませんか
Fフォークのスプリングだけ交換して かえって乗りにくくなったことはありませんか

依頼した以上
あーだ、こーだ、の理屈は無しだ。






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