2020年11月20日金曜日

メガスポーツとは…12Rと久しぶりに会って。


以前の愛機 ZX-12Rが会いに来てくれた…
凄く 嬉しい出来事です…。

16年間 そして 10万キロを 共にした愛機です…。



せっかくなら 知った仲の人間に乗ってもらいたいと思い
同級生に譲渡した12Rだったのですが、
いつの間にか 
バイク販売の某大手チェーン店にトレードに出され 
そこで 売りに出されていました…。
勿論 譲渡とはいえ タダでは無かったので 
このトレードに関しては 何の文句も有りません…。

このことは
気にはなっていたのですが、
10万キロ走ったバイクなので おそらく そう簡単には売れないのだから
いっそのこと買い取ろうかという気持ちも少しありました。
それだけ このバイクには思い出が詰まっています…。

ところが

不思議なものです…

元々 12R繋がりで知り合いの方が
偶然にも 某大手バイク販売店に置いてある 
トレードに出された12Rを購入され
後に私が乗っていた12Rだということを 販売店で聞いて知ったそうです…。
新しい12Rのオーナーは
ベテランで尚且つ 凄く バイクを大事にする方だということは
良く知っています。まして元最終型12Rのオーナーです…。

12R専用のタンクバッグと このバッグ専用のタンクキャリアが
私の手元にあったので お渡した際
久しぶりに以前の愛機12Rと対面することが出来ました。

私が乗っていた時以上に 12Rは綺麗でした…
聞いたところ
冷却ファンのモーターが壊れて回らず ラジエター液が沸騰し吹き出たそうです…
シリンダーヘッドのパッキン 冷却ファンのモーター交換
グリップエンドウェイトは手作りのステン削り出しに交換
USB端子用の電源増設 など 色々と 手が入っていました。

エンジンに火を入れると エンジンからの異音も一切無く
10万キロも走った車両とは思えないほど
相も変わらず 惚れ惚れするような排気音でした…



大切に扱われているようで 安堵感を覚えました…。 

メガスポーツとは 

いまどき
速いとか 遅いとかで バイクを語るのも青臭いが、
まさに 速さが正義だった頃のお話です。
例えば高速道で
この12Rの前方を リッターネイキッドが走っていたとしよう
みるみると接近してくる12Rに気付き
このネイキッドバイクが 釣られて加速したとする
ところが どんなに頑張って加速しても
 後方に余裕でベタ付けされ抜かれずとも ある速度域に達すると
このネイキッドバイクは 確実に   
 後方から来る 12Rに自ら道を譲ることになる…

それが 当時
 メガスポーツという新たなジャンルのバイクだったのです…。

快適性を求めたマシンでもなく
安全性を求めた街乗りバイクでもなく
軽くて速くて良く曲がる レーサーレプリカやSSとも
まったく違う
モアパワー モアスピード を信条に
メーカーが 技術者たちが その極致を追求した
ハイスピードツアラー…それがメガスポーツという分野だった。
スピードの向こう側をひたすら目指し 公道をエリアとし
トラコンもABSシステムも無く
足回りは300㎞/hを本気で意識してなのか ひたすら固く
 下手すれば簡単に死ねる 
そんな狂気の時代に生まれたバイクが ZX-12Rなのです…

こいつと共にした10万キロの思い出がよみがえる 今日この頃です…。 





 

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