2018年7月19日木曜日

YAMAHA トリシティ155.125  X-MAX250  比較… 。



この度は 西日本一帯における大雨により 被害に遭われた皆様へ
お見舞い申し上げます

平成30年7月豪雨緊急災害支援募金




サブ機として 125㏄の逆三輪車を購入し
1年と5ヶ月
走行距離は8,000km弱
買い物 ちょっとした散歩 釣りなどのレクレーションと活躍中
何のトラブルも無く 元気に走ってくれている…
サブ機なので 普通じゃない構造の乗り物を選択し、
いつの間にか 虜になってしまいました…

非力ながらも
今だ
コーナーが迫ってくるたび ワクワクします。
カクンとバンクさせ 倒し込んだ分だけ
何の不安も無く曲がってくれます。

しかしながら
これで
自動車専用道路を走れないジレンマが
日増しに強くなるこの頃です。

ということで 軽二輪である
この逆三輪車の155㏄を試乗してみました。


第一印象
125㏄とそう違いはないので新鮮味はありませんが、
Rタイヤサイズ ホィールベース フロアー面積が違い
シガーソケット サイドブレーキも装備され
なんとなくですが 155㏄の方が頑丈そうに感じました…。

スタイル(見た目)
この普通ではない異質な造形は好きです…
この造形がきっかけで まったく興味が無かった
スクーターという分野に気持ちが傾いた経緯があります。
外国車に逆三輪車は幾つか存在しますが、
LMWというシステムは唯一無二であり 
このいびつな メカメカしさは
今も飽きていません
強いて言えば この野暮ったいFフェンダーのデザインが
気になる位です。

足つき性
780㎜…、171cmでは問題ありません。
前後は窮屈感はありますが、フラットフロアーなので自由度はあります。
これの前に試乗したX-MAX250は790㎜ と その差10㎜
シートの形状のせいなのか その差は50㎜以上違うように感じました。

取り回し
小型スクーターに毛が生えた程度なので 問題無し…。
少し重量があるのですが、このサイズですので
私的にとても取り回しは良いです。

シート下スペース
125㏄よりは少し広くなっているらしいです
と言っても メットひとつ分のスペースしかありません。
3輪というシステムの中 メーカーはラゲッジスペースを
一生懸命確保してくれたことが 分かります…。

走ってみて
パワーは125㏄と比べ 微々たる差とはいえ
ブルーコアエンジンという可変バルブ機能搭載なので
中速域からの加速は良いと実感できます。
最高速も高いようです。
高速道路や専用道路に乗れるか 乗れないか の違いです。
155㏄あるからと言って 高速に乗るとしても
長い時間乗る気はしないかなぁー と思いました…
多分、一杯一杯じゃないでしょうか…。

欠点
125㏄の場合 すごく尻が痛くなります。
フラットフロアーのスクーターは 
すべて同じような問題があるのかも知れませんが 
尻がシート前方の細い部分に下がってきます。
155㏄は改善されていれば良いのですが
長距離を走ってみないと分かりません。

XーMAX250 との比較
…一言でいえば比較対象にはならない…
155㏄小型スクーターと比べたところで
用途の対象が 全く違うように感じます…

車格の違いもあるのですが、
足回り一つを例に挙げても
同じ 動力一体型ユニットアームでありながら
TRICITYの足回りは とてもチープですし
様々な意味で
X-max250は 違う分野の乗り物と言えます…。

 TRICITY (155含む)と X-max250では 車格も
乗り心地も積載容量も加速も巡航速度も比較対象になりません…。

ところが、 

TRICITY155とXーMAX250のどちらか1台をとなると
これは とても悩ましい 

制限速度100km/Hという枠の中で
高速道路を含めた自動車専用道路を頻繁に利用しながら
長距離を走った場合
X- MAX250の走行性能云々は ともかく
快適性に関しては 
かなり高いレベルだと思われます。
多分 これ 何km走っても疲れないです。
ダンパーがしっかり効いた足回りは 
TRICITYのような軽二小型スクーターの
チープな足回りとは比較になりません。
想像以上にちゃんとしたものです…。

逆に
下道が主体となってくると 体格の問題もあるのかも知れませんが、
私的にX-MAX250の魅力は 積載容量ぐらいしかありません。
街乗り 普段使い 至便性 気軽さという点では
125~155ccスクーターに軍配が上がります…

「大は小を兼ねる」
という言葉がありますが、

155㏄のスクーターと250㏄のスクーターが両車共に
自動車専用道路を走ることが出来きます。
そうなれば
快適性 積載性 走りは250㏄の方が上ですが、
スクーター本来の使用目的を考えると

「小は大を兼ねる」
の方が適切のような気がします。

スクーターが
何故 バイクと比較すると楽しくないと言われているのか?

スクーターど素人ゆえ 独断と偏見要素満載になりますが、
逆三輪125㏄スクーターでは さほど感じなかったことです。

今回 X-MAX250を試乗して分かったのですが、
250㏄サイズのスクーターが凄く楽な半面 退屈に感じました…。
クラッチ操作が無い…そんなことではありません。
理由は
動力伝達方法 Vベルトによる無段変速にあるのかも知れませんが
250㏄という排気量の割にはスロットル開度に対し 
駆動輪が遅れて反応していることが とても分かりやすく
このタイムラグを伴いながら 一定の加速で速度が上昇していきます…。
とても 安全な乗り物としての仕上がり具合です。

クラッチ操作より効率的な加速をしているのが良く分かるのですが、

やや、退屈感があり 乗り味そのものがミッション車
に比べるとダイレクト感がありません…。
このダイレクト感が無いファジーな特性が
競い合いでもしない限り 交差点や山路の旋回時を含め 
走り易いということも理解しているつもりです…。
もしかしたら
スクーターの車格や排気量が大きくなればなるほど 
その特性が顕著になり
楽な反面 面白く無いと言われている理由なのかも知れません…。

私的に 
この特性が 嫌いだというほどでは無いし、
今後 加齢における衰えなど考え ツーリングなどでは
 大型バイクよりも遥かに使える乗り物だと思います…。
但し、
この辺は ツールとしての割り切りが必要なのかも知れません。

TRICTYという乗り物

TRICITYは 同クラスの2輪スクーターと比較すれば
タイヤ その他 パーツの交換時には若干コストが掛かり
積載性も落ちます。
また
前足2本ゆえの路面への摩擦抵抗で 
最高速 加速 燃費とも 物理的に落ち
ツールとしての至便性は
同クラス2輪スクーターの方が上だということは理解しています。

しかしながら
逆三輪車の 転びにくい 特性からくる安心感は 
一般公道における 低速走行のみならず 
本来の2輪では 極めてリスキーな場面でも
余裕のある走り方が出来ます。

想定外に起こる 人や4輪の飛び出し等の回避
先の見えない(ブラインド)交差点やカーブ路での旋回
または
旋回中(大きく傾けた状態)での制動からの危険回避は
前足が二本有るか無いかでは 大きく違います…

 パニック時の握りゴケによる転倒や危険回避のために
今やバイクにもABSは標準装備になりました…。
最近では コーナリングABS搭載の 
公道用スポーツバイクもデビューしたようです。

このように
二輪の弱点は フロントタイヤだと言っても過言ではなく
旋回中に 滑れば
足払いを掛けられたように転倒する確率は極めて高くなります。
(旋回中…舗装路上一部濡れていたりマンホールがある 田舎の道で
舗装路上にトラクターや耕運機が落としていった泥が落ちている…
色々なコケそうな要素がある)

また TRICITYは
強風に強く 身体が吹き飛ばれそうな横からの突風でも
若干 傾いても 風で流されることもなく 全然怖くありません…
(特に距離のある橋上なんか…)

TRICITYは
普通の2輪バイクと同じ乗り方でノンプロブレムです
 旋回態勢で腰をちょいと入れ 
スロットルを開け 後輪に少し駆動を加えれば
前後タイヤの荷重が しっかりと路面に伝わっていることが分かり易く
 気持ち良いほど曲がってくれます。

速度を出さずとも
この 特性を活かしながら走ることが
癖になるほど楽しく面白いのです…。

この楽しさは 捨てがたく…
積載性だけのために
2輪スクーターへの移行を考えたりすると

…とても 悩ましい状況になります…。








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