2018年4月9日月曜日

新型ゴールドウィング 微速前進後進とは 何ぞや…

微速前進後進とは 簡単に言えばウォーキングモード
この巨艦の取り回し補助機能みたいなもんでしょうか。



簡単なゴールドウィングの経緯

誕生

ゴールドウィングの初代誕生は
 HONDA初のリッターバイクでもあり
北米向けへデビューさせたのが 1974年です。
これが
ゴールドウィングの原点になるようです。
この水平対向4気筒は 日本では馴染み薄いですね…。




1988年に
日本人には馴染み深い 水平対向6気筒1500cc
ゴールドウィングのデビュー。
当時 日本国内市場では750cc以上のバイクは危険であるという
自主規制によって
販売されていなかったのですが、あまりにもスケールが違い
クルーザーという分野で国内販売にも踏み切ったわけです。


この当時から セルモーター駆動のバックギアが搭載されていました。
当然、これは売れます。

そして
2001年から…13年ぶりにフルモデルチェンジ…
フレームはアルミ製 エンジンも新開発6気筒1800ccとなり
スポーツ走りも出来ますよ の 売り文句で販売されます。
今は亡き ニッーキー ・ヘイデンが この巨艦に乗り
路肩から砂塵を巻き上げ走り抜けるというPVを思い出します。


この当時 私はCB1300SF(限定)を所有していました。
新車から1年経過したCB1300を下取りに
「200万円で如何でしょうか」と言われたとき 
かなり心が動いたことを覚えています。
日本仕様ゴールドウィングの価格が 約300万円ぐらいでしたから
いくら 特別限定車両のCB1300SFとは言え 1年経過してましたし
こりゃー 売れてないなぁー と 
心の中で感じたことを 思い出します
日本経済はバブルがはじけて10年目ぐらいでしたし
その傷跡はまだまだ残っていました。

このとき、試乗しての率直な感想は
確かにデカいし重いしスイッチ類が一杯あるし
少し 腰が引けたのですが、
意外に
 誰でも乗れる 
マニュアルトランスミッションのバカ速いスクーター
という印象でした。
積載容積が大きかったのでそう感じたのかも知れません。

その後 躯体は変えず お化粧直しをするものの
果たして 売れたのでしょうか…

私的には ゴールドウィングの称号は 世間から忘れ去られ
沈み …生産終わり かと思っていたほどでした。

 しかし

さすが 世界のHONDAです。
恐ろしいほどの技術を投入し 新モデルをデビューさせたようです。
久しぶりに HONDAの意地を見たような気がします。




FサスペーションはWウィッシュボーンといことらしいです。
以前のBMWが採用していた デュオレバーのようで ないようで…

前置が長くなりましたが、

本題
微速前進後進とは何ぞや…

新型ゴールドウィングには DCT(デュアルクラッチトランスミッションー?)
が搭載されたモデルが売りだと思います……
つまり クラッチレバーがありません
勿論 マニュアルトランスミッションモデルもあるはずですが、
渋滞時や坂道発進など考えると圧倒的DCTでしょう。巨艦ですからね…。

DCT搭載をしていないバイクの場合
足を着きながらのUターンとか 
障害物をよけて 移動する時とか
超微速時 クラッチを握ったり 半クラッチにしたり
クラッチを多用しますよね…

このDCT搭載車に2台ほど試乗したことがあります。
幅員の狭い道での微速Uターンが 
若干ですがブレーキを引きずりながらでないと
やりにくかった覚えがあります。
(後で知ったのですが、これはDCTの問題点でもあるようです)

新型ゴールドウィングDCTモデルの場合 セルモーター駆動の後進を廃止し
DCTに微速前進と後進を組み入れ
手元スイッチで操作しながら
足をパタパタと着きながら前進したり 後進することが
超微速で 出来るということらしいです。
狭い路でのUターン時をよーく想定してみてください。
ホタン一つで クラッチを切らず 後進 前進 とやってくれるわけですから
便利なシステムですよね
マニュアルトランスミッション車の場合はセルモーター駆動後進のみ
だと思います。

ということで
3~40kg  減量したとはいえ
370㎏以上ある巨体です…。
既存のDCTでは
勾配のある道でのUターンや
狭いスペースに駐車する時などは 怖いはずであり
さらに改良を施したわけです。

このような 至らない点の対策や打開するための改良を
非の打ちどころが無い次元まで探求する技術こそが
世界のHONDAと言われる由縁なのだと思います。

私は このように 長い歴史と歳月をかけ誕生した
世界で唯一無二の和製バイクが
大好きです…

米国や欧州の真似をしたところで
お国柄も違えば 国民性も違うわけでして、
優等生グループの企業に 
ましてハーレーのようなワイルド感を表現することなど
到底 無理のような気がします。。
ならば
和製らしく 技術てんこ盛りの優等生で
海外メーカーと勝負してよろしいのでは とも思います。

ここ近年のすべての技術が盛り込まれた
 威風堂々の金翼…。
荒涼とした砂漠地帯 よりも
艶々と輝いた 美しい日本の風景が ピッタリハマるバイクですね。


シート高について

これだけの巨艦になると
腕力の強弱や わずかな体格差など考えること自体が
無意味であり シート高は745mmということからも
一般的な体格で 大型バイク経験者ならば
ほとんどの人は乗れるように造られていますね。…
前型と比較して かなりダウンサイジング
していることが 見ただけで分かります。

シート高については
重量やシート形状が違うので 単純な比較対象にはなりませんが、
参考まで、

私の逆三輪車(トリシティ125)  シート高 770㎜ ぐらい
ホンダースーパーカブ110     シート高 745㎜ ぐらい
zx-12r       シート高 810mm~820mmぐらいかな。

前モデルを一度しか乗ったことありませんが、
ゴールドウィングは 傍で見るより乗りやすく 
価格を除けば とてもフレンドリーな二輪だと思います。
普通のバイクを乗りつくし、新たな乗り物感を味わいたい人には
お勧めかもしれません。
大きなスクーター感はありますが、
その場合 私的にはDCTモデルかなぁーとか 考えますね。


そのうち 立ちごけ防止補助輪やら 車体の起こし装置などが
装着されるのではないだろうかと思うほどです。 








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