2016年9月14日水曜日

各バイクメーカーの流儀 現存する最古のバイクメーカー 

あっという間に夏が過ぎ去り これから葉っぱの色が
変わってきます…
バイクの季節でもあります…が、
次期車輛を考える時期が
迫って来ている予感がします。
たくさんの思い出が詰まった12Rは たまに乗る位で…

そろそろ、10年は乗り続けられる相棒を
時間を掛けて検討しますかね
今なら どんなバイクに乗っても楽しいと思えます…

その中で選択するなら 
思想を大切にし
それにしか無い世界観を感じるものが良いです…

世界には沢山のバイクメーカーがあります
そして メーカーは自らの製品の世界観を大事にし
流儀を重んじています。

代表的なメーカー例を挙げると

ハーレーダビッドソン…

世の流れに我関せずで 空冷Vツインと
クラシカルなスタイルを通し続けた気概を感じます
 倒産や身売りという経緯を乗り越え
今や世界中で愛されているメーカーです。

倒産から身売りという状況の中 品質がとても落ち
そのような 危機時期も ハーレーというバイクを支えてきた 
ユーザーたちは どちらかと言うと 
反社会的なアメリカの暴走族であり
(国際的ギャング ヘルズ エンジェルス 等
ヘルズ エンジェルスの名称は 世界大戦時の爆撃機の名称
当初は この搭乗員たちで構成されていた。)
または
反体制的な アメリカのヒッピーたちでした…。

アメリカ = 自由 = ハーレーダビッドソン
アメリカ人の魂 とも言えるバイクなのかも知れません…。

小賢しい考えや 世の流れにとわられず ひたすら
方針を変えずハーレー流儀を通しつづけ
走行性能という枠とは別次元に位置するバイクです。
修羅場を潜り 生き残ったバイクだけが醸し出す
オーラーや存在感の右に出るものは無いかも知れません
(これしか作れないからこれを作る…だから変えない
これが 俺たちの流儀だぜ…と言わんばかりの思想
それが功を奏したのかもしれません…)

BMW……

フラットツインという伝統を守りつつ進化進行中です…
世界の様々な公道を知り尽くし 人間工学を取り入れた
ものづくりは 素晴らしいものがあります
遠くまで疲れず安全に安心感の中速く走る 
ひたすら目指したその流儀は
完全に世界から認められました。
(ここは後発の日本H社を意識した時期もありましたが
違うコンセプト 公道における実用性
に充実を図った感があります。
結果的にアベレージ速度が高い強者ライダーが多いですね)

MVアグスタ…

H社がCB750K0を公道用として市販するずっと以前に
すでに並列直4を作り
WGP(今のモトGP)では20年間タイトルホルダーでした。
かっての 並列マルチ レース界の名門であると同時に
その、ハンドメイドな贅を尽くした趣きこそ このメーカーの流儀です。
レース界に再び花を咲かせることが出来るのか
(デザインは一流ですね…性能は乗った事が無いので分かりませんが
好きです。)

ドゥカティ…

直角(90度V型L)ツイン デザイン最優先スタンス…。
デザインを損なうぐらいなら 少々なら性能面は目をつぶる
そんな開発者たちの声が聞こえてきそうです…
といっても すでに 市販車であるL型ツインは50年近く
未だ引き継ぎ スーパーバイク選手権で活躍しています…
独自のベベルギアを独自のコグベルトに変更したりはするものの
ドゥカティー独自のバルブ開閉機構 デスモドロミックなどは
未だ採用しています… 独自という流儀を大切にしていますね…
(ここは 個人的に格好良いと思っています
 日本人の感性でこのデザインは難しい。
それだけに日本人の琴線に触れますね…
日本のH社とS社に はりぼてのような模倣品がありますが
せめて 造形は変えて欲しいところです)

モトグッティー

まだまだ日本が独自で大排気量バイクを作れない頃
ここは その昔レース界では名の知れたメーカーだったんですが
今は縦置きVツインがこのメーカーの流儀のようで、
 このエンジン以外製造する気は無さそうです。
ひと目観て あ、グッチだ…と分かる 独特な個性は
それで良いと思います グッチはグッチ以外の何者でもないのです…
(悪くは無いし、ファンは居るようですね。ただ、乗った事ないので
良く分からないです。昔日本のH社が水冷で縦置きVを世に出しましたが
格好は良くありませんでした。)

KTM

私の感覚では ここはエンデューロ(オフ車)の伝統メーカーの
イメージが強いかなぁ…特に2ストは。
機関部分の信頼性は クエスチョンですが…
万全なメンテを怠らなければ…ほぼコンペティション並みの性能。
(昔の2スト エンデューロ競技用しか知りませんが、コンペマシンに 
そのまんま保安部品を装備した感がありました。当時乗せてもらった
時 日本の国内公道仕様すべてのオフ車がチャチに感じました。)

日本メーカー…HYSK

世界も日本もバイクを作っていたのは
家内工業的な小規模な工場が始まりです
日本も同様に
戦争直後は山ほどバイクを作っている工場があり
庶民の足として沢山普及され、その後生き残ったメーカーが
今の4大メーカーです。

スーパーカブの流儀… 小排気量で高いクォリティーならお任せあれ
こんなエンジンや造形は他にありません…
1958年に生まれ 不動の流儀で今だ生産されている
 超超…ロングセラー

あと、V4エンジンなんかも 日本のH社が初めて二輪専用として
製造しました…VFシリーズ
その後Y社も手掛けてますね…VMAX

日本4大メーカー全般
H社には 直立4ストシングル50ccなどありましたし
4スト250cc直4(SHKY 4メーカー)
などを公道用として世に送り出しています。
勿論 大排気量でもジャパンクォリティーは高く
バイクに電子制御燃料噴射装置(インジェクション)を
採用したのも日本のH社であり
電子制御点火装置(CDI)を
バイクにはじめて採用したのはK社ですね
故障知らずで メンテも最小限で済むよう 
万人受けのコストパフォーマンスと
高性能エンジンの両立は群を抜いています
世界モトGPなど レース最高峰で活躍しているのは
日本のメーカーなのですが 
エンジン性能の高さは周知の通りです。 
スポーツバイクにおける公道仕様車は
このようなレースで実証された最新鋭の技術がフィードバックされ
その技術が万人にでもコントロール出来るよう改良され
良いものが出来るという中に位置します…。
欧州などでは このモトGPの成績が販売台数に影響し
商業至上の日本メーカーはレース最高峰での参戦が不可欠であり
性能で勝負するしかない一面もあります…。
伝統という点では 外国車の模倣から始まった日本製バイクです。
ある意味ユーザーに媚を売る 商業至上のバイクメーカーにとって
時代の流れで伝統が薄れて行くのは至極当然のお話であり
モア パワー モア スビードを目指すことは
仕方の無かったことなのかも知れません。
また… そのようなエンジンを開発することで
伴った空力や車体剛性などを含め
より良い新たな発想に繋がり
これが、日本製バイクの流儀なのかも知れません…
伝統で外国勢に適わないのであれば
凝り固まったバイクの定義に執着することなく
頑張れ 日本メーカー

さて

現存する最古のバイクメーカーは 
様々な組織への傘下入り 倒産 解体の経緯はあるものの
周知の通りトライアンフですね
トリプルシリーズでストファイという言葉のルーツとなるメーカーですが
やはり
 ここの伝統は直立2気筒(バーチカルツイン)
水冷化 FI化は時代の流れで仕方無いとしても
伝統的なボンネビルの造形を 今もなお 引き継いでいます。
インドで組み立てられているようですが、そんなことは構いません
ノックダウン生産を 避けては通れない時代です…









以前なら スラクストンを選択していたと思いますが
今は どっちか選べと言われたら
ボンネビルシリーズを選ぶと思います…。
T120
スラクストン
ストリートツイン
この三種が日本で販売されています。


もう15年近く前の画像です(雷山林道)
CB1300時代 良くご一緒していた
ボンネビルのT100(865cc空冷)です。
借りて走らせて頂いたことがありました。
このスタイルとは予想外に 
振動は皆無に近く 高回転までストレス無く回り
それでいて パルス感(振動ではなく路面を蹴る力…)を伴い
そのトルク感は印象深いものがありました。
「けっこう走るじゃん」という印象は今も残っています。
強いて言わせてもらうと 
…華(はな)が無い… 当時はそう思っていました。

ま、考えてみると
日本独自の大排気量高性能車の原点は
英国車の模倣から始まったんですよね…。
でも
技術革新という点では 世界のバイクメーカーに
刺激を与え続けてきたのは 
日本製バイクだと思います…。



0 件のコメント:

コメントを投稿