早いものです…
東日本大震災の発生から 5年が過ぎました…。死者 行方不明者合わせて1万8000人を超える大きな被害を出しました。今だ740人の行方不明者が居るそうです…。黙祷を捧げたいと思います。
まだまだ、復興は終わらず、福島第一原発の廃炉作業は終わりが見えず、除染廃棄物の処理や賠償、さらに 避難が続く人々の生活の自立など、多くの課題が残っているようです。
最近では関西電力の 高浜原発の再稼働で再び電気系のトラブルにより 緊急停止 結局 3,4号機は司法によって 以前と同じく運転差し止め仮処分という決定を下されました。
福島を含め 今、日本には54基の原子炉があるようです。世界でも有数の地震国であり 世界でも例のない原子爆弾が被弾された唯一国であるのに 何故、こんなにも多くの原発が作られたのでしょうか?
戦後70年 … 今の日本は米国の「冷戦戦略」をずっと引きずっているような気がしてなりません。
原発も同じく 政治主導で米国の 思想主義戦略(冷戦)を受け 議論もそこそこに導入されたようです。
子供の頃 「鉄腕アトム」の10万馬力も アメリカドラマでは「原子力潜水艦シービュー号」も 原子力の意味も分からず TVのまえに噛り付いていた頃を思い出します。 夢のパワー原子力…。
世界で起きた大きな原発事故は
1979年米国のスリーマイル島
1986年ソ連のチェルノブイリ
ここから、すでに欧米は脱原発に向かっています。
小資源国 日本にとって 原発は 国策であり 国が計画 民営委託し官民合同事業とし ずっと手厚い保護下に置き、政治が公共事業として利用してきたことは間違いないようです。雇用を呼び 道路は綺麗になり、それに伴い小さな商店も栄える。それでもって自治体も潤い、おまけに電気料金として徴収できる 政治が利用しない訳がありませんよね
5年前は ヒステリックに脱原発を叫ぶ人々を見て とても違和感を感じていました。原発の恩恵を少なからず受益しながら何故なんだろうかと…そして
原発は クリーンで 効率の良い 無限のエネルギーだと思っていました。この狭い日本に54基もの原子炉があるのだから 当然 このような事業を推進してきたお抱え学者や専門家の方々が ある程度は対処できることだと思っていました。また、当時マスメディアに登場する専門家の方々は 楽観思考だったような記憶があります。
しかし、5年経った惨状を新聞や雑誌で知ると あまりにも代償が大き過ぎるような気がします。
安全保障上 原子力は必要だと唱えるとすれば 何故なのかさっぱり分かりません。
海岸線にこのような 放射能施設が集中しているのですから…。
私たちは今、電気を使えることが当たり前だと思っています。好きなだけ電力を使えるこの国に生まれてきたことを感謝しなくてはいけません。 でも原子力という手段は殺戮と破壊のために使われた爆弾の時代から進歩していないと 今は 思います。
是でも非でもなく…。
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