2016年3月22日火曜日

ハスクバーナ(Husqvarna 701)スーパーモトに乗った

ひょんな きっかけで 九州で唯一 ハスクバーナの代理店である

このお店の社長と バイクとはまったく関係の無いことで 知り合い
このハスクを HONDAの技術者が購入したというお話に
興味が湧き

「では、今度 お邪魔しますね」
という感じで、天気も良いし 久しぶりに12Rでも乗るか
その ついでに 寄ってみようという そんな のりでした。

結論は 寄って良かった し とても楽しかった。 



Husqvarnaスーパーモト701

ハスクバーナは もともとスウェーデンのメーカーだったのですが、現在はKTMの傘下です。

私は2スト時代のハスクバーナしか知りません。キックアームが左側にあり エンジン掛けるのが大変だろうなぁーと 眺めていたぐらいです。

このハスクは
KTM690のエンジンを使っていますが、KTMではお馴染みのDUKE690でなく より過激なSMC-R(モタード)です。前後サスペーションは WP製 ブレーキはブレンボ モタードらしくフロントブレーキローターは片側で320πの径です。

まず、シート高ですが、 バイクを立てた時 WP製の前後サスは 結構沈むのですが、170cm位の身長では 両足つんつんで 届くか届かないぐらいでした。車幅は 私の12Rの 半分 いや 3分の1 ぐらいに感じました。パワーモードは三つあるので ノーマルモードで試乗させていただきました。
シート高 890㎜ 車重140㎏台 74~5ps 
以前 試乗したことがある YMAHAのMT07と同じぐらいのスペックだし さらに軽いし、… なんて 甘く思っていたのですが、
そんな思いは吹き飛んでしまいました。 このバイクは上級者向きです。スペックなんて やはり 参考程度ですね…

「楽しくなるまで 好きなだけ走ってください」
というお言葉に甘え … 

表通りに出、トコトコとゆっくり走りながら 前後ブレーキのタッチや効き具合 シフトペダルの位置などを確認し… すぐに4輪車の少ない山側へ…
このお店の裏側にある 小山のタイトなワインディングから 裏道の交通量の少ない中速コーナー、ストレートと楽しんできたのですが、 マッタリ感など微塵も無く車速は上がっていきます。 このスリムなマシンはスロットルをひねると舗装路面を強力に蹴り 歩幅の大きなランナーのように前へ進み、ストロークの長い足回りは そのダイレクト感のある蹴りを見事に路面に伝えてくれます。開けて走るのなら高性能タイヤ装着は必須でしょう。

時代が変わったのでしょうか、また これが今時の4スト単気筒バイクなのでしょうか、
今まで、私が知ってるビッグシングルの400や600(オフ車)とは別次元です。 極低回転域から さらに 中回転域からの吹け上がりの速さはスパルタンです。ちょっとした路面のうねりやマンホールのうねりで簡単にフロントが浮きます。強烈な印象が残るほど楽しく ホント楽しいバイクです だからと言って乗り難い訳でもなくビッグシングルと思えないほど高回転域でも振動は無く 慣れてくると どんどん開けてしまうバイクです。… が、この先を考えると 私の年齢では到底乗り応せない代物で あと10年若けりゃなぁーと思わずメットの中でつぶやきました。。(もっと開けろーと訴えるエンジンです。)
まず
このバイクでトロトロ走るわけにはいかない… とか…
だからと言って直線でしか開けられない番長じゃ笑い者になるなぁー…とか
タイトなコーナーが続く峠を思いっきり走らせたら楽しいだろうなぁー とか
もし、これを購入したら 舗装されたクローズドに持ち込み 後輪滑らしカウンターきって走る練習するかも そして それが出来るバイクだぁー とか
国産4スト250㏄モタードなど やはりモドキかも…とか
ツーリング専用にしたら このモト701が泣くだろうなぁー…とか
いっそのこと 保安部品取っ外してみよかぁー… とか 
軽さは正義だなぁーー とか 
このヒラヒラ感は蝶かもー とか

とにかく この手のビッグシングルのバイクでも決して乗りにくいわけでなく 車体を押し出すパワーがダイレクトで質が違うとでも言いましょうか… 

そう、遠い昔 初めて2ストモトクロッサーで走った頃のことや 2スト時代のKTMに乗せてもらった時の すべての国内公道仕様オフローダーがチャチに感じた頃を思い出します。

色々と考えてしまう そんなバイクです。
もし、40歳代までで、バイク歴が長くメカに詳しく、最高速に飽き または興味が無く 速い遅いなどの論議などとうの昔に卒業し(実際はバイクの手練れで)、バイクに対する知識が充実し 他の人が乗ってなくて、走る楽しみに刺激を求める人にとって たまんない1台じゃないでしょうか…

お店に戻り、マジマジと細部の作りを拝見させてもらったのですが、とても綺麗に作り込まれ 各パーツも贅が施され 価格だけのことはあるなというのが率直な感想でした。

この後 ロイヤルエンフィールドGT535に試乗しました。天気も良く景色を楽しみ、思わず笑みがでるような のんびりした乗り味です。ハスクバーナスーパーモト701 とは 極端に逆の位置付けのバイクです。カフェレーサーっぽい 小ぶりでノスタリジックな雰囲気満載の 好感が持てる造形で、のんびり走って楽しそうなバイクでした。これはこれで乗り味を楽しむ1台ですね…モト701の後に試乗したので最初は250㏄かとおもいました…530ccもあるんですね。








2016年3月12日土曜日

東日本大震災から5年

早いものです…
東日本大震災の発生から 5年が過ぎました…。死者 行方不明者合わせて1万8000人を超える大きな被害を出しました。今だ740人の行方不明者が居るそうです…。黙祷を捧げたいと思います。

まだまだ、復興は終わらず、福島第一原発の廃炉作業は終わりが見えず、除染廃棄物の処理や賠償、さらに 避難が続く人々の生活の自立など、多くの課題が残っているようです。

最近では関西電力の 高浜原発の再稼働で再び電気系のトラブルにより 緊急停止 結局 3,4号機は司法によって 以前と同じく運転差し止め仮処分という決定を下されました。

福島を含め 今、日本には54基の原子炉があるようです。世界でも有数の地震国であり 世界でも例のない原子爆弾が被弾された唯一国であるのに 何故、こんなにも多くの原発が作られたのでしょうか?

戦後70年 … 今の日本は米国の「冷戦戦略」をずっと引きずっているような気がしてなりません。
原発も同じく 政治主導で米国の 思想主義戦略(冷戦)を受け 議論もそこそこに導入されたようです。

子供の頃 「鉄腕アトム」の10万馬力も アメリカドラマでは「原子力潜水艦シービュー号」も 原子力の意味も分からず TVのまえに噛り付いていた頃を思い出します。 夢のパワー原子力…。

世界で起きた大きな原発事故は 
1979年米国のスリーマイル島 
1986年ソ連のチェルノブイリ 

ここから、すでに欧米は脱原発に向かっています。

小資源国 日本にとって 原発は 国策であり 国が計画 民営委託し官民合同事業とし ずっと手厚い保護下に置き、政治が公共事業として利用してきたことは間違いないようです。雇用を呼び 道路は綺麗になり、それに伴い小さな商店も栄える。それでもって自治体も潤い、おまけに電気料金として徴収できる 政治が利用しない訳がありませんよね

5年前は ヒステリックに脱原発を叫ぶ人々を見て とても違和感を感じていました。原発の恩恵を少なからず受益しながら何故なんだろうかと…そして
原発は クリーンで 効率の良い 無限のエネルギーだと思っていました。この狭い日本に54基もの原子炉があるのだから 当然 このような事業を推進してきたお抱え学者や専門家の方々が ある程度は対処できることだと思っていました。また、当時マスメディアに登場する専門家の方々は 楽観思考だったような記憶があります。
しかし、5年経った惨状を新聞や雑誌で知ると あまりにも代償が大き過ぎるような気がします。

安全保障上 原子力は必要だと唱えるとすれば 何故なのかさっぱり分かりません。
海岸線にこのような 放射能施設が集中しているのですから…。

私たちは今、電気を使えることが当たり前だと思っています。好きなだけ電力を使えるこの国に生まれてきたことを感謝しなくてはいけません。 でも原子力という手段は殺戮と破壊のために使われた爆弾の時代から進歩していないと 今は 思います。 
 是でも非でもなく…。