2017年5月6日土曜日

MVアグスタ ブルターレ800に試乗した…

たまたまとはこういうことなのか…
最近 このブルターレに少し興味が湧き
一度 乗ってみたいと願っていたのですが、
願いが叶うとは…



12Rのリアブレーキパットを買いに
近所のバイクパーツ屋さん(ライコランド)へ

お店の前に設置されたテント脇に
妙なスタイルのバイクが無造作に置いてありました。


ブルターレ800
 MVアグスタF3(SS系)
インディアン スカウト

の試乗会が開催されていました。
決して狙って行った訳でもなく
たまたま 偶然に…あったのです。

沢山のライダーは居ましたが
試乗希望者は私と あと一人だけでした。

時は夕方近く 試乗会閉店間際のようで
乗れて一台ぐらいの時間しか無く
ライコランドの玄関を素通りし 
ブルターレ800の試乗をさせてもらいました。

試乗前に 簡単な説明を受けます

「ユーロ4適合車です」…はい
「腰高なので気を付けてください」…はい
「クイックシフター標準装備です」…はい
「リアブレーキが全く効きません 試乗会中不調になりました」
…はい…えぇ~
ははは、少し笑ってしまったのですが
分かりました と お答えしました。

作りが デザイン重視伊太車だけにユニークです
リアブレーキペダルの前方へクランクケースに張り付くように
ブレーキフリュードリザーブタンクとブレーキシリンダーがあり
後から 間に合わせで取り付けた感じです。
熱は大丈夫なのかなぁー なんて思いながら
どうせ リアブレーキは壊れているし
時間も無いので

早速 跨り スイッチ類と
フロントブレーキの効き具合を確認し
先導のインディアンと 途中F3 を 挟んで
ライコランドの前方道路に出てスタート
シート高は810mmということなのですが
少し足回りが固めのせいか もっと高いように感じました
ポジション的に ハンドルは幅広ですが
シート高との関係で 前傾になり ステップは若干後方気味…
デザインを重視したのでしょうか シート薄という犠牲を払ってでも
シート下に拳が入る位の隙間が設けてあります。
エンジンはSモードに設定(これは後で知りました)
吹け上がりはとても良く 低回転域からかなりパワフルです。
1速 2速 で スロットルを開けると
慣れてないせいか ダァーと体が置いて行かれるぐらいの
トルクフルな加速をします。
この妙なポジションの意味がなんとなく分かってきました。

日本仕様にしていない オルガンバイプマフラーの排気音は
大変 けたたましく とてもレーシーです
前方を走るF3(これは三本の排気管の一本に雨樋のような消音器
が付いてます)は日本仕様マフラーだけに
なおさら ブルターレは騒々しく感じました。
しかし

サスペーションはマルゾッキ
ブレーキキャリパーはブレンボ
エンジンは 3気筒12バルブDOHC
パワーモード4段階(スポーツ ノーマル レイン カスタム)
トラコン8段階調節
価格は乗り出しで150万円台ぐらいかな
ブランド性から考えると決して高くはありません。
 
美しく楽しいバイクだと思われますが
旅などには向かない レーシーな性分のようです…

とても綺麗な造形を誇る MVアグスタですが
細部を見れば 無防備な配線処理なども目立ちます…
試乗を終え

いつでも 試乗に来てくださいと…言われたので
この販売店まで機会があれば行ってみても悪くないと思いました…

インディアンのスカウトも
アグスタとは対照的ですが
 派出さは無く控えめな品格のあるクルーザーだったので
これも 少し興味があります。
(スカウトは なんとなく かっての日本メーカー作ったような
クォリティーの高さを感じました。Y社っぽい感じですかね
水冷V2エンジンのラジエター回りはアルミダイキャストで囲まれ
主張に薄く迫力の無い造形は 逆に好感が持てます。)

最近の日本車は価格も上がり
最終エディションなどと宣伝し過去の栄光にすがりついてる感が
否めません
確かに 一世を風靡した車種であったとしても
一昔前なら 在庫を掃くために安売り状況のはずです…
古い車種の一部は狂気的な価格設定となっている昨今
投資目的のユーザーもきっと居ることだろうと思われます。

小工場生産のブルターレでさえ 本国仕様のスタイルを崩さず
ユーロ規格適合車をデビューさせようと
努力しています。

国産新型バイクのデビューに目をやれば
大排気量とはいえ 低燃費を目的とした
既存のエンジンとミッションシステムを使用したスクーターが
何故 120万円オーバーもするのでしょうか…不思議です。
高級 高価格路線に舵を切りたいのは分かるのですが…
いっそのこと このエンジンで本格的なデュアルパーパスでも
デビューさせた方が良かったのではないでしょうか


ミドルクラスの日本製バイクは 前方から見ると
どれもこれも同じに見えると感じますし

ま、なんとか頑張って欲しいものです。





0 件のコメント:

コメントを投稿