2018年5月26日土曜日

CB1000R 2018 に 試乗 …。








今まで 12Rの次期後継車として
様々なジャンルの車両を 試食させてもらいました。
まだまだ、色々な車両を試食していくつもりなのですが、

CB1000Rを試食して
「技術は日進月歩なのだ」 と 改めて知らしめられた
 初めての食感でした。
もっと 色々なエリアで 沢山食べてみたい
車両でもありました。
ちょっと その一部をかじったぐらいでは どんな味付けの
バイクなのか 全く分からないので
もっと お腹一杯に食べてみたいと思う 
(お饅頭なら アンコの部分まで食べたいですよね)
今まで試食してきた中でも 数少ない1台でした。


 CB1000R

ネオレトロという分野らしいのですが、
レトロ という割には斬新なデザインであり
かつ
スロットルバイワイヤ
クィックシフター UP Down
パワーモード(自由設定も含め4段階) 
トラクションコントロール(パワーモードに合わせ自動設定&
介入度合いの自由設定)
ウィリー制御(3段階)フロントは浮いてもバク転はしない制御
最新のエッセンスが搭載されています…。
動力は 現行ふた型前のCBR1000RRのエンジンです。

跨った第一印象は シート高はややありますが、 
1000ccと中身が詰まった割には軽くて小さく…
排気音は …  野太いサウンドです。

デザイン

好みが分かれるところでありますが、
機関部分は 良くまとまっており
グリップヒーター ETC 等は標準装備なので
配線類も目立たず 控え目にまとめられ
片持ちスィングアームに装着されたアーム式リアフェンダーは
泥はね防止の役割をしてくれれば良いだけで こだわりはありません。
(某伊太利 ブランド車あたりを思い出します。)
多分 このフェンダーに関しては今後 カスタムパーツが
販売されるかも知れませんし。

Fヘッドライトが丸目一眼であり
他のストファイ的モデルと比較して あっさりとした味付けで
歳のせいか ロボット風 昆虫風  お顔の
ギタギタした味付けは あまり好きにはなれず…

また 昭和的栄光のオマージュ的デザインや
プレミアム感にすがってます的ワンスポット的生産の
 見た目だけ懐古似非デザインも
今のところ敬遠したいと思う次第で、昭和的嗜好ならば
走行性能も昭和的で良いのではないでしょうか と思っています…。
(これはあくまでも個人的嗜好です)
そういうことなどで 私の中でこの見た目は有りです。


今まで

クィックシフターは未経験だったので
(以前試乗したブルターレ800には搭載されていたのですが、
試乗の際 クィックシフターを一切使わなかったので
実質初めての経験です。)

スロットルのレスポンスに 最初は慣れず 慎重にスタートしました。
バーハンドルでありながら やや前傾のポジションです。
このポジションは 以前試乗した MVアグスタのブルターレ
似ています
ブルターレのほうが ステップが後方にあり
高重心の感がありました。
マスの集中という点では HONDAのほうが低い位置に
あるようです…。 
だから異様に軽く感じるのかも知れません。
(無論 低重心 高重心 各々メリットもデメリットもあります。)

エンジンの粘りもあり エンストし難いようです…
出足は優しいエンジンのように感じますが、
スロットルをチョイッとひねると リニアに反応し
レスポンスは秀逸過ぎるほどで 良い加速をします…。
パワーモードはスタンダードでした。
(スポーツモードを試す気になりませんでした。)
パワーが必要でないと思えばレインモードを
選択すればよいだけであり
今時のバイクです。
そして
ボア ストロークのチューニングやクランクマスなど色々と違うのでしょうが、
ベースとなっているエンジンは
現行より二型前(SC57)とはいえ
世界水準において トップレベルの分類に入る
CBR1000RRのエンジンです。

クィックシフター なるものを初めて食したのですが、
メリットこそ あれ デメリットは見当たりません…
でも 点火カットの瞬間 ギアをノークラで叩き込むわけですから
回転が合ってなかったり、ギアの嚙み合わせ状態によっては
ガリガリとなるのでは… なんて考える位です…。
スロットル一定開度(低中回転域)で シフトアップ ダウンと 
何度も試したのですが、ダウンで若干渋い時もあったのですが、
アップについてはタイムラグも少なく
実にキビキビと走れます…。

私的に クィックシフターなるものは オマケ程度としか
考えていませんし
コンマ何秒を競うわけでも無いので
無いよりは 有った方が良いと思う程度です…。

嫌なら この機能を食べなければ良いだけで
有っても 不味い思いはしないはずです。

車体剛性 と 足回り と エンジン

車体剛性と足回りは ふわふわ感も無く カチッとしており
タイヤがしっかりと路面をホールドしている感覚が
試乗区間においては乗り手に伝わる 乗り味です。
また
 ブレーキ性能は 極めて良いと感じました。
軽い車体とABSの安心感なのか 普通の急制動は怖くないです…。
気になるのは下りで急制動したとき フレーム特にネック部分の強さです。
フレームが弱いバイクは 速度を出した時や高速の旋回では
少し怖いのです…。
山路で食したみたい と 心から思いました。

車体剛性で気になる点は

この車体専用設計の
スチール製のバックボーンフレームが
エンジンとリジットマウント方式のようで、
動力機関そのものが剛性の一部を担っているという
この形式は私にとって未知の世界です。
(12Rはリジットではありません ダンパーゴムが入っています)
試乗コースだけでは この辺は全くわからないです。
モノアームにスチールフレームという組み合わせのバイクを
所有したことが無いので 凄く気になります
ま、今時のバイクですので 大丈夫でしょうけど…。


エンジンベースに関しては
 
CBR1000RRポン乗せという訳でもなく
中身は まったく違うとは思われ、
現行より二型前で10年程前のエンジンになりますね…

実際に 数年前
同エンジンの 
SC57 CBR1000RRに乗せて頂いたことがあるのですが
CB1000Rの低中回転域でのツキの良さに対して
高回転域で元気になるCBR1000RRとは別物です。

このバイクの売りは 
低中回転域の力強さ 新たなシャーシ 斬新なデザイン
そして 最新の電子制御なのかも知れません。

市街地における 低中回転の粘り

市街地では 実に食し易く 1000ccという容量でありながら
クイックシフターというエッセンスもあり まったく 苦にならず
各ギアの守備範囲が広く ノンプロブレムであり
マッタリ走ろうと思えば走れ、
試食コースでは試せませんでしたが、
回せば かなり 俊足だと思われます…。


普段思うCBのイメージとは遠く 
SSのエンジンとスチールフレームという
昔、短命に終わった HONDA Hornet や
または YAMAHA FZ1 などを思い出します…。 
同じCBでも ネイキッドというより
軽量ストファイスポーツバイク分野として幕が開くのかと
思えるほど 印象に残る美味しい試食でした。

ライディングポジション

私的に
これは慣れの問題だと思いますが、
グリップエンドが低いバイクよりは楽なのですが、
ポジションが カチッ と 何故か決まらないのですよね
コンパクトな車格の割には
あくまでも視覚的なのですが
ふわっとしたポジションで ハンドルポストの位置と
タンク位置が低く 広めのバーハンドルで有りながら やや前傾という
慣れないポジションのせいか 
試乗の際 バイクと同化した一体感を感じることが出来ず
「 自分が乗っている姿は 多分 カッコ悪いだろうなぁー 」
という 印象は最後まで拭うことは出来ませんでした。

つくり

細かい箇所も 手抜きを感じさせない 上質感があり
ラジエターカバーやサイドカバーなどアルミのヘアーライン加工は
上々だと思いました。
存在感は さほど感じませんが
実際に 目の前で眺めると
独特のオーラは感じます。
確かに 斬新なデザインであり
ペラペラ感は微塵も無く
手抜き料理では無いということが分かります…。
強いて言えば リアサスがリンク形式で無く
直付けだという箇所と
フレーム新設計とはいえ スチール製だということです。
このサイズと重量なので仕方無しというところですかね。
手抜き部分が少しでもあれば すぐに嫌になるという
自分の性格が恨めしく思います。

問題点

荷物が積めない デザインと ステップ位置がやや後方ということで
長距離ツーリング等は 不向きかもしれないという点と
クイックシフターを高回転域で試していない点が気になります。
あくまでも クィックシフター未経験者なので 悪しからず…。

そのことを 差し引いても お釣りが来るほど
走ることを 楽しませてくれる1台ではないだろうかと
想像が膨らみます…。

カウルの有無

カウルの恩恵を受けれるのは 高速域で
走行風の抵抗軽減 特にフルカウルは機関部を含め
空気抵抗を受けにくいメリットもあり、
同時に
乗り手の疲労 を軽減しくれるもので
速度が高ければ高いほど その恩恵はあります…が

ネイキッドとストファイ的な要素を全面に出す
デザインとして カウル無しに割り切った感は有ります。

私的なことですが、
バイクに乗る機会も これから減ってくるだろうし
大好きな近場の山々を走るのに
ヒラヒラと軽快で楽しく
お手軽に楽しめ
だから と言って
今の12Rと比較し 極端に加速感の薄いバイクは嫌ですし、
(多分 嫌になるだろうという推測)
都合の良い考えの自分にあきれ返ってはいますが、
速度は出さないと思いつつ
やはり 軽くて パワー感のアドバンテージは欲しいところです。
パワーモード搭載なので その辺は自由自在だと思われます。

本来の古典的ネイキッド 私的考察

今となっては古典的ネイキッドである ZRX1200rを
半日ほど 食す 機会があり、
食べ易く ラクチンで パンチもあり
良いバイクだと思いました…
重さ云々や 乗り易さ以前に
12Rと比較しても ZRX1200rは 
 ともにインライン4であるのですが、 
加速の質も違うし
速度の乗りも違い
私にとって 不味くは無いのですが、
さほど美味しいとも思えず
懐古主義も嫌いではないのですが、
この時
もう、古典的4発ネイキッドには戻れないかも知れない
と 思ったこともあります。

但し、例外として(例外の理由は歴史の深さです)
過去何度も試食した現行モデルですが、
 世界で 唯一 リッターでありながら
CBの称号が似合う空冷インライン4の動力で 
今も頑張っている車種があります。
ここまで古典的な動力源となると 話は別です。
眺めるだけでも楽しくなります。
美しい 空冷フィンの造形がたまらなく好きです。
これには何故だか分からないのですが、触手が動き、
車両を目の前にするたびに
スケベオヤジのように触れたくなり
懐古要素に惹かれることもあります。
この時代に逆行した
インライン4の空冷エンジンという古典的な動力性能に
郷愁を感じるのは 歳を食ったせいなのかも知れませんが、
このメーカーが空冷にこだわることは
他のメーカに無い 後発メーカーとして
創設者の並々ならぬ意思が今だ生きているような気がするからなのかも
知れません…。


今後

いつでも お気軽に走れるというサイズ感で
手元に置いておきたい 1台を探している状況なのですが、
長ーい お付き合いになるか どうかを除けば
CB1000Rは有り であり 候補の1台です。
価格だけのことは あるかとなれば
少し クエスチョンかも知れませんが…
すでに 高級パーツを身にまとった 外国車と
同等の質感はあると思います。

HONDAのバイク

HONDA車は間違いが無いと思っている半面
個人的に 過去 HONDAのCB系リッターネイキッドを
2台ほど 乗り継いできたのですが、
「10年は乗るぞ」という意気込みで
2台とも新車で購入したにも関わらず 
とても乗り易く優秀であるにも関わらず
 
漏れなく2台とも
最初の車検前に手放し 
今の12Rに至った経緯があります…。

優秀な性能や乗り易さ と 乗ることの楽しさや面白さは別であり、
バイクという乗り物の奥の深さを感じると同時に
近年における バイクの進化に注視したいと思う 今日この頃です。





勿論 12Rで あと少し走るつもりです…。 

只今
ZXー12r…積算走行距離 95112km

山路 を 主に走っています



















2018年5月13日日曜日

12R…で軽く流す山路


12Rで 

大好きな いつもの山路を 走ります…。
この季節の山路は 気持ち良くて
葉っぱの色がとても艶やかです。…



12Rで走ると

不思議と体重が減ってきます。
身体が 逆三輪スクーターに慣れてしまったようですが、
身体と神経が順応するまで ボチボチと12Rで走ります…。



この季節

こいつで走るときは バイク用の皮ジャケットに 

ライディングパンツは

皮パン Gパン生地 カドヤのカーゴパン その時の気分で

勿論 プロテクターは内側に入っています。

そして
ブーツは

カドヤの ハンマー か アンクル 又は レーシングブーツ 
パンツに合わせています。

今となっては 古臭いスタイルですが、
そういうスタイルしか 知らないので…。




人知れない 

山の中は交通量が少なく
とても空気が旨い…。そしてとても静かです。




ランチは 

山の中のお店で…お洒落なお店とは無縁です。





休憩は 

山の中のバイクカフェ(コンビニ)
夏になると カブト虫が飛来してきそうです…


12R 

積算走行距離 … 9万4567km
足回り…よく動いている
エンジン … ヘッド左側オイル滲みがあるものの
良く頑張っている。

手元に来て15年 その頃の積算距離…7千㎞台
zx-12R 初期型2000年A-1モデル

今だ

胸の透くような加速をしてくれます。